こんにちは。那須野です。
育休からの復職で駆け抜けた2019年については1年前のブログにて「復職してから1年働いた。年間表彰を受けた。2019年を振り返って2020年の指針を考えてみた」のように振り返っており、悪戦苦闘しながらも比較的ポジティブに見通しをまとめていました。このときは、Covid-19、つまり新型コロナウイルスが、まさか世界中でこんな状況を巻き起こすことになるとは思ってもみなかったわけです。
2020年はコロナ禍という言葉が象徴するように、日本社会がひっくり返るかのように激変しました。今まで常識とされてきたいくつかのことが非常識に変わり、代わりに多くの新しい常識が誕生しました。ニューノーマルなどとはよく言ったものです。そして、社会が激変するということは、2歳の娘を抱える我が家の子育て環境も激変するということであり、またマーケットを相手とする私の仕事も激変するということでした。
つまるところ、2019年をなんとか生き抜いてぼちぼちポジティブな見通しを持って臨んだ2020年は、2019年とは比べ物にならないほどの過酷さで我が家に襲い掛かってきたというのが正直な感想です。何が起こったか、何を対策したのか、これから何を考えているのかについて、書きたいことを書いてみたいと思います。
今秋の娘との自撮りツーショット。なお本編とは関係ない。
★注意★
育児は人それぞれです。100の家庭があれば100の事情があり、100の育児があって然るべきものです。たった1つのあるべき姿なんて存在しません。人の意見を鵜呑みにするのは危険ですし、逆に安易に強要してよいものでもありません。自らが、家庭環境と子供の状況を見定めたうえで、子供とどう成長していきたいかを考え、これだと思う方法に思い切ってチャレンジしつつもダメそうなら変えていくトライアンドエラーの姿勢が大切だと思います。なのでこの投稿も、鵜呑みにしないでください。
それでは見ていきましょう。
実は、2020年頭に自ら課した課題として「妻の時間的余裕と肉体的余裕と精神的余裕を更に追加で確保しにいく」というものがありました。もちろん当時から家事育児の半分以上をやってきた自負はありましたが、お互いのライフステージとキャリアステージを総合的に鑑みた結果、2020年はより多くの余裕を妻に捻出するべきという結論に至ったのです。
ただし、ここに残された壁は非常に高いものでした。ツーオペ育児が構造的に持つ問題は、たぶん経験者の方の中には「それな!」と思ってくれる人もいると思うのですが、
といった構造的な問題があり、コントロールの難しさを感じました。
この問題がなくとも、我が家は2019年の一連の努力で既にひと通りの時短ツールを揃え、家事育児のアウトソースについてもぼちぼち進め、家庭環境の改善も繰り返していたわけなので、「小手先の取り組みでは前進が到底期待できない状態だった」というのが正直な所感でした。となると、人生の在り方を構造から変革していくことで戦域レベルでの対策をしていくというのが基本路線となりつつあります。
そんな中で最初に取り組んだのが、リモートワークでした。
今となっては一般的となったリモートワーク。日本に広まったのは2020年4月の緊急事態宣言を受けてのことだと思いますが、実はそれに遥か先立って2019年末ごろから一人黙々とリモートワークに挑戦し始めていたのです。もちろんリモートワークをする人は周りに皆無な時代であったため、組織とのネゴシエーション/コミュニケーションは当然のこと、アウトプットを出し続けること、パフォーマンスを落とさないことに細心の注意を払いながらの取り組みとなりました。
なぜリモートワークかと言うと、フルタイムで働きながら保育園の送迎を両方担うことで妻の負担を一気に減らしたかったということがありました。保育園の送迎はなんだかんだ数十分の拘束を伴うものですし、なにより特定時間をロックされることの精神的負担が大きいものです。送りであれば朝のドタバタ時間に出勤時刻を気にしながらの格闘、迎えであれば残業と闘いながらデッドラインを気にしながらの格闘です。2019年はなんだかんだ言って送迎を等分していたわけで、これを100%私に寄せることで、肉体的余裕ならびに精神的余裕を妻に作り出す効果が期待できるだろうと考えていました。
当初はたぶん効果は見込めるとして「実際のところ、どれくらい継続できるだろうか…?」という現実問題を抱えつつのスタートでした。ところが蓋を開けてみると、リモートワークに取り組み始めた矢先にコロナ禍が叫ばれるようになり、国内でもいくつかの先進的企業がリモートワークに全面切り替えをする中で、一足早いリモートワーク経験者として弊社のコロナ禍への適応をリードすることになるとは思ってもみなかったところです。もはや博打にもなっていない棚ボタでしたけれど。。
そして幸か不幸か、コロナ禍は年内に止むことはなく、2020年末にこういうツイートを呟くことになりました。
緊急の呼出対応とかも重いわけですが、どちらかというと半永久的に朝と夜の時間がロックされる中でどうやって仕事のパフォーマンスを上げるか、というか仕事に支障を出さないかが長期目線で重めな課題だなという印象でした。近日中にブログに書きたいところです。
取り急ぎ、現場からは以上です。
— 那須野拓実@2y娘の育児中 (@takumi_nasuno) December 30, 2020
イレギュラーはあったので100%にはできなかったのですが、保育園の送迎の99%ほどは担うことができました。そしてこの働き方を定着させたことで、予想していたいくつかのネガを実際に体験することになりました。
実際に書き並べてみると、それなりにパンチの効く内容になっています。ただ、こういった問題は2019年にも大なり小なり起こっていました。体感的には3割増しぐらいの印象でしたが、2019年を乗り越えて成長した自分としては気合と工夫があれば乗り越えられなくもないものでした。
逆に言うと、育休から復職して試行錯誤していた2019年初頭からコロナ禍が始まっていたら、ちょっと厳しかったかもなと思えるぐらいのハードさではありました。
さて、前項のリモートワークと保育園送迎については比較的清々しく書いていますが、順風満帆だったかと言うと全くそうではありません。4月7日に緊急事態宣言が発令され、知る人ぞ知る『保育園登園の自粛強制』が始まりました。これは今までのビジネスパーソン人生の中で問答無用で最も厳しかった期間となりました。
緊急事態宣言を受けての対応は自治体によって微妙な差異があったことが分かっており、私の住む横浜市では「『夫婦ともにエッセンシャルワーカーである家庭』を除いて保育園登園を自粛強制する」という厳しめの決定となり、もちろん我が家も自粛強制の対象となりました。我が家では私が週4ワンオペ在宅保育を担う形で着地しました。
さて、お仕事の話に入ります。toBビジネスに携わっている方ならお察しのことだと思いますが、緊急事態宣言を受けて「自社がリモートワークをしなければならなくなった」などという変化は相対的に見れば些細なことであり、決定的だったのは緊急性の高い商材に予算が大きく寄る一方で緊急性の高くない商材の需要が一気に冷え込むという顧客ニーズの激変であり、人々の行動が制限される中でのマーケティングチャネルの激変であり、また従来の法人営業スタイルが一度完全に崩壊したという事実だったと考えています。
法人たるもの、売上を、そして利益を稼ぎ続けなければ存続できません。コロナ禍だからと売上が沈んでいく様を悲しみながら傍観することはできません。つまるところ、コロナ禍であっても事業を継続できるようにするためのあらゆる施策、つまりコロナ禍への適応が必要になったのでした。
詳しい話は守秘義務があるので書きませんが、何が言いたいかと言うと、『コロナ禍への適応』というビッグプロジェクツを前に『週4ワンオペ在宅保育』が始まりましたよという地獄のような展開があったということです。
10年あまりのビジネスパーソンキャリアの中で数多くのハードなプロジェクトを乗り越えてきた私にとって、2019年の育休復職からの試行錯誤でさえトップ3に入るくらいかな…(つまり上にまだ2個あった)という所感だったのですが、今回のは問答無用でトップ1に輝きました。
個人的大変だったプロジェクトランキング
1位:登園自粛下でのコロナ禍への適応
2位:内緒
3位:内緒
4位:育休復職からの試行錯誤
5位:内緒
トップ1に輝いた理由としては、あれですね、今までもデスマーチ的なプロジェクトをサバイブしたり、業界的に実現不可能だと言われているようなことを力業で成し遂げたりとかは割とあったのですが、今回は「無尽蔵かつ週次でコロコロ変わる環境要件に対してそもそも稼働日が週1日2日程度かつ残業できない中で対応する」という、あまり聞いたこともないリソース制約を食らったことが決定的な要因でした。
この時期は本当に異次元の忙しさだったのでツイートもあまりできなかったのですが、いくつか記録に残っているものとして
今日は4月の最終日。
中旬から保育園に行けなくなって、在宅保育とリモートワークの両立に挑戦中だが、想像通りの超ハードさ。想像を超えはしなかったが、未満にもなってくれなかった。
この環境下で社に対するバリューを最大化するには何をして、何をしないか…?
究極の問いを日々迫られている。
— 那須野拓実@2y娘の育児中 (@takumi_nasuno) April 30, 2020
今日もワンオペ育児。
週4は流石に多いと感じる。。ワンオペで気を付けているのは、部屋を綺麗にしておくこと。
部屋は綺麗であれば多少は育児が楽という意味もあるが、綺麗を維持できない状態は自分に対するアラートとして解釈するという意味でも有効だ。
— 那須野拓実@2y娘の育児中 (@takumi_nasuno) May 9, 2020
などがTwitter上に残っています。1ヶ月程度という短期であったがゆえにギリギリ乗り越えられましたが、3ヶ月続いていたら色々と考え直したかもしれません…
さて、コロナ禍で絶望に沈む我が家に追い打ちをかけた事案として、通称『キッズライン事件』がありました。結果として、この事件を境にキッズラインに発注することができなくなり、休日に自分のフリータイムを確保する有効な手段を失いました。2021年1月3日時点でも失ったままです。
詳細は本件を調査し続けている中野氏の記事に譲りますが、「ベビーシッターのCtoCプラットフォームであるキッズラインにて性加害事件が発生したがそれをキッズライン社が報道されるまで黙秘していた」,「キッズライン上のシッター紹介にて不誠実な情報が掲載される運用だった」というものです。
個人的には、派遣型ではなくマッチング型であるキッズラインで犯罪を防ぐことは物理的に不可能であると考えていましたし、何かあっても発注主である自分の責任だと思っていたので、だからこそ性悪説に則って娘を預けられるに足る人かどうかは厳しくチェックしていました。自己紹介や口コミ、メッセージのやり取りによるスクリーニングはもちろんのこと、依頼時はモニターカメラを見ておくのは当たり前。会社で採用面接をやるとき以上に厳しく見ていましたと思います。
キッズラインで実際にやってみて学んだのは、事前のスクリーニングで大丈夫だと思っても、4人に3人くらいはやはり「何かダメ」となってしまうということ。我が家との相性も加味したうえでの判断なので厳しめだとは思うのですが、結局のところ言語情報だけでは安心安全を見極めきれないということを学んだのです。でもこれ、企業面接で考えたら当たり前ですよね。書類面接だけで判断できるはずがない。アレと同じなのです。当たり前。
そういう我が家の事情を加味した時に、キッズライン事件が我が家に与えた衝撃と言うのは、その「決定打にはならないものの事前スクリーニングに活用していたプラットフォーム情報が不当に歪んでいた」というものでした。これは辛かったです。「マッチング型でやるのなら、情報の透明性と公平性だけは担保してほしかった…そうであれば、自己責任で判断するというスタンスを貫けた…プラットフォームの情報が歪んでいるとなると、何を信じていいのか分からなくなった…まともな事前スクリーニングなく娘を預けるのは不可能になった…」こうして、私はキッズラインから徐々に離れていきました。
そうでなくとも緊急事態宣言で感染拡大リスクが叫ばれる中にあったわけで、「シッターさん、どうしようかな…」とコロナを頭に反芻することもあった時代です。キッズライン事件もあって2,3か月ほど静観していたところ、キッズラインで懇意にしていたシッターさんがログインされなくなりました。たぶん、事実上の退会です。こうして、何度かのリスクを背負ってようやく見つけた『相性の良いシッターさん』を失い、新規のシッターさん探しをキッズラインで再挑戦する気も起きず、とはいえ他のシッター会社を検討する余力もなく、今に至ります。
これが、冒頭にあげていた『2.休日は期待できない問題』にある
そのため、意図的に何か特別な行動を取らない限り、休日に自分のフリータイムは発生しない。(後述するキッズライン事件により大きな痛手を受けることとなる)
という問題を直撃し、自分のフリータイムを確保するための数少ない手段を失うことになったのです。これは今も結構頭を悩ませていて、2019年とは比べ物にならないほど2020年のフリータイムが少なかったという現実、そして2021年も同様の傾向が続くであろう未来を突きつけられています。
とはいえ、新しいシッター会社/シッターさんの検討って、ものすごくコストがかかるんですよね。「業務過多で死にそうになっている最中にリソース対策として進める採用活動自体で自分の首を絞める」展開ってビジネスでは割とありがちな気がするんですが、それと全く同じ構図になっていて正直笑えないのです。これが、プラットフォームリスク、なのですね…
ここまでは、うまく行っているような行っていないような…何とか耐えているのか…?みたいな状況で恐縮なのですが、2020年がそれだけ強烈なイベントばかりだったということでご勘弁ください。もちろん小さな改善も、たくさん積み重ねています。いくつか見ていきましょう。
つまるところ、安定した食の確保、整理整頓の徹底、デジタル化の推進という三軸で、ちょっとしたことを繰り返したというのが正直なところです。家庭の物理的な配置見直しとデジタルの結合は一個一個の効果は小さくても総合的に生活を大幅に改善する余地があると感じているので、2021年はもう少し踏み込みたいところです。
さて、時間が限られる中でもそれなりの改善施策を繰り出してきた2020年ですが、犠牲となったものは趣味の時間でした。特にブログの投稿数として顕著に出ています。具体的に数字を挙げると、
2017年 47件
2018年 46件
2019年 21件
2020年 10件
と、見ての通り、もともとは週1回ぐらいのペースで投稿していたところ、育休から復職した2019年に半減したのに続き、2020年はさらに半減しました。もう月1回のペースすら維持できていません。さらに、10件のうち6件がビジネスカテゴリとなっており、業務改善に繋がりやすいトピックばかりが書かれるという傾向も出ています。仕事のプロジェクトを乗り越えるためのツールにシフトしつつあり、それ以外のトピック(写真とか育児とか食べ物とか)に時間を宛がう余裕がない状況が窺えます。Twitterでもこんな投稿がありました。
凄く疲れている。
2倍の体力が欲しい。— 那須野拓実@2y娘の育児中 (@takumi_nasuno) June 7, 2020
先週末はなけなしのフリータイムを諸々の申請に費やしたので、自己研鑽の時間が全然足りない。
仕事もハードな日々が続いており、お昼休みも手抜きしがちでギリギリまで働き続けて保育園にダッシュして、寝かしつけ後は力尽きて寝落ちする日々。端的に言ってヤバい。
— 那須野拓実@2y娘の育児中 (@takumi_nasuno) June 16, 2020
相変わらず、自分だけのために使える時間というものは非常に限られる。それを得られたときに、あらゆる課題が山積みになる中で何だけをするか選定する過程は密度が濃い。過去、現在、未来、走馬灯のように頭を駆け巡る。直感で選び取ったこの行動が、どんな未来を作り上げるのかは神のみぞ知る世界だ。
— 那須野拓実@2y娘の育児中 (@takumi_nasuno) June 28, 2020
在宅保育と仕事の無理矢理の両立を乗り越えた先で、
コロナ禍で爆増する仕事をさばくのに精いっぱいで休む間もない日々が続いた先で、
幼児を抱え、ロクに遠出もできない4連休という休み無き休みに直面しようとしている矢先、
・・・なぜこうなっているのか、自らの行いを振り返るなどしている。
— 那須野拓実@2y娘の育児中 (@takumi_nasuno) July 22, 2020
ブログの投稿が減っているということは、自分の人生を見つめ直す機会、言語化する機会を失っているということであり、こういった状況が長期化すると自分の成長が遅くなるリスクに晒されます。とりあえず今の家事や育児を乗り越えたり、とりあえず目の前のプロジェクトでアウトプットを出して乗り切ったりすることは何とか取り繕えても、『やらなくても即座に死にはしない』ブログの投稿数は心の余裕のなさを繊細に映し出します。自らの余裕の指標として、ブログの投稿数は注視していきたいところです。
ここまでは仕事的な要素があまり出てきませんでした。それは2019年の振り返りで立てた指針がそれなりにフィットして2020年の仕事の成果に繋がったということでもあるのですが、あえて仕事領域で追加的なトピックを1つ挙げるとすると、それは『アジャイルへの取り組み』だったと思います。
アジャイルと言うと、もともとがシステム開発の用語であったがためにその外ではあまり語られることが少なかったと感じているのですが、2018年の経産省のDXレポートにて言及されるなどを経て最近ではシステム開発の外でも言及されるようになってきたとも感じます。その本質は、まさにコロナ禍のような『複雑で捉えどころがなく、不確実で激しく変化する』マーケットに対応するための有効解の1つだと認識しています。
その一方で、アジャイルはDXと同様に劇的にバズワード化しており、本質を捉えないことによる弊害が大きいと感じるところでもあったので、アジャイルについては限られた時間の中でも優先して勉強を続けつつ実践を急ぎました。ブログにも『アジャイルとスクラムについて、原理原則と基本を押さえる』というタイトルで直接書きましたし、また『IT&マーケティング界隈でプロジェクトマネージャーとして生き残るためのサバイバルハック』で言語化した自分の働き方も結果的にアジャイルの『手法』を色濃く反映していると思います。
コロナ禍が続く2021年のキーワードは、引き続き本質的な『アジャイルへの取り組み』になると考えており、アジャイルの組織実装には引き続き注力していきます。
さて、ここまで書いた内容で、『余裕を失いながらも足場の改善を繰り返して何とか乗り越えた2020年』という状況が見えてきていますが、2020年を振り返ったときに「もっと上手くやれたのではないか…?」と強く心の刻んでいる出来事に『子育て罰』にまつわる一連の政治騒動があります。
年初の休校騒動から始まり、ドタバタの中で急浮上しては霧散した9月入学制度、年末の児童手当縮小、そして今なお燻る入試制度の在り方まで、国家100年の計である教育ならびに子育ての体制としての合理性、正当性が大きく揺らいでいると感じた年でした。データに基づかないどころか、ときにはデータを歪曲して解釈して国の在り方が決められていく過程には恐怖すら感じました。戦略的な反作用を棚上げした短絡的な『正論』が押し通される現状を、ただただ冷ややかに見るしかない自分がいました。
自分でも気づいた時点でできることをやってみたつもりではありましたが、たぶんこの段階に至っていた時点で、SNSで呟いたりパブコメを投稿したり署名をしたりをする程度ではどうにも止まらないのでしょう。
この改正案、下手すると「子育てを断念させてもっと少子化にして待機児童を解消します!」という皮肉宣言に聞こえかねなくて天を仰ぎ見た。
世帯収入ベースは賛成だが、育児には世帯年収1140万円(3子)とか必要なのだから基準額を置くならそれ以上だろう。パブコメ書こう。https://t.co/J1Oeqpkpn1
— 那須野拓実@2y娘の育児中 (@takumi_nasuno) November 6, 2020
児童手当、年収1200万円以上で除外という凄まじい改悪っぷり。3子持てるようにと頑張ったら3子分の手当が一気にゼロになる。他の育児支援も似たような収入で梯子外しに遭うわけで、総崩れ感がヤバイ。
改悪はこれからも続くだろうから、日本の子育て環境マジで半端ない…https://t.co/xKUKTOsE5h
— 那須野拓実@2y娘の育児中 (@takumi_nasuno) December 12, 2020
こちら、山田太郎氏(自民党・参議院議員)が、児童手当について意見提出に動いているとのこと。
内閣府から受け取りを一度拒否されたという事実はさておき、国会質疑での取り上げに再挑戦中で、アンケートは本日12/15(火)までなので意見ある方は是非!
※署名は任意です。https://t.co/y8nLcc3FYm
— 那須野拓実@2y娘の育児中 (@takumi_nasuno) December 14, 2020
児童手当のアンケート、引用RTをざっと見ただけでも最終的に40人程度の方が答えてくれたようで、感謝感激です。関心の高さが伺えます。
でもな、なんだろう、こういうの本当は野党にリードしてほしいんだけどな。子育て世代の草の根運動に現れてくれない野党とは…泣https://t.co/M0nfD8wLHD
— 那須野拓実@2y娘の育児中 (@takumi_nasuno) December 15, 2020
人数がそもそも圧倒的に少ない子供たち、そして子供たちを抱える子育て世帯の声を国家体制に届けるには、今の自分には舞台の立ち方から足りないものがたくさんあるのだろうな…と強く心に刻むこととなりました。これについて、2021年にどう立ち向かおうかは思案中です。子育て罰、凄まじすぎて片手間ではどうにもならんな…
さて、2019年の試行錯誤に続いて、
①妻の余裕という課題
②ビフォーコロナのリモートワーク
③登園の自粛強制という絶望
④キッズライン事件という苦悩
⑤積み重ねた家庭環境の改善
⑥更新できなくなったブログ
⑦アジャイルへの取り組み
⑧冷ややかに眺める子育て罰
ということで2020年の思考錯誤を書いてみました。1年前の振り返りが仕事中心だったところからすると、目線が家庭や社会にだいぶシフトしてきた印象です。これは、仕事に余裕が出てきたというより、2019年を振り返って定めた仕事の指針が幸いにも2020年にそれなりに成果を出せた点、そして外部環境が揺れに揺れ動いた点が背景にあると感じます。
結局のところ、子育て中に全力で頑張って出来ることは、『なんとか現状を維持しつつ足元を少しでも良くしながら長期的な解決策を考えることは怠らない』程度であり、これは何年にもわたって続けないといけないのだなという所感です。コロナ禍が収まることがなく、緊急事態宣言の再来も早々に叫ばれる2021年初頭。より一歩踏み込んだ2021年にするために強く意識したいこととして、
という6点を挙げたいと思います。
2021年は、今まで以上に『どうなるか分からない年』です。逆に言うと、『どうなるか分からないことが史上最高に確定している年』でもあると言えるでしょう。その意味では、『基礎能力を強化し続け、リスクを先手先手で潰し続け、起きてしまった変化に対しては迅速に対応して生き抜く』という姿勢で頑張っていきたいと思います。
日本の子育て人生、ハードモードですね。。