先日、TwitterとFacebookにmacbook経由でこの写真をアップした後、Instagramにアップしようとスマホブラウザにダウンロードしなおしました。それで気付いてしまったんですが、TwitterとFacebookで色に微妙な違いがあったんですね。しかも何に混乱したかって、2年前にテストしたときには画質が良いと思っていたFacebookの方が、色がおかしかったんです。
そんなこともあって、スマホ経由でダウンロードした写真でFacebookが手抜きをしているのではないか、という仮説を検証しようと色々なプロセスで画質を検証することにしました。
ということで、それぞれのSNSからダウンロードした写真のデータサイズを表にまとめ、元々の画像からの圧縮率を計算してみました。
PCブラウザの場合だと、Twitter(14.1%)よりもFacebook(19.1%)の方が優れているようで、これは2年前のテスト結果と全く同じ結果でした。しかしながら、ちょっと驚いたのが、スマホブラウザ経由のダウンロードだと、逆にFacebook(6.0%)よりもTwitter(7.5%)の方が優れているようです・・・(!)
この逆転現象に気付いて、先が思いやられるなぁと嘆いてしまいました。というのも、写真を鑑賞し、提供する場所は、様々な側面からもっと吟味しないといけないという点に気付いてしまったからです。
でも、この1.5ptという差はあったものの、私の持った違和感の大きさの割には、なんだか小さすぎるような気がしてならなかったのです。
なのでもう1回テストしてみました。
それぞれのSNSで、スマホブラウザとスマホアプリ上で画面のキャプチャを撮って、同じ部分を切り取りして、並べてみました。左上のは元々の画像のものです。
並べてみると分かるんですが、やはりいくつかのパターンでは、オリジナルの画像と完全に色が違います。違いをもっと明確にするために、同一点の色(RGB)を計ってみて、元々のRGBとの距離を計算してみました。
表から分かるのは、赤文字のところでかなり色が変わっているということです。Facebookは全パターンで、Twitter、Google+、500pxも「スマホブラウザ:キャプチャ」の場合は赤文字です。(ちなみに距離が10未満だと、ほぼ同じ色と認識できるようです。)
さて、「スマホブラウザ:ダウンロード」の行で、FacebookとTwitterを比較してみましょう。Facebookが28.6に対して、Twitterは6.3でした。Facebookの色が、元々の色からほど遠いことが分かりますね。
一方で、「スマホブラウザ:キャプチャ」の行も見てみましょう。Facebookは27.9に対して、Twitterは25.6。両方とも元々の画像の色からかなり離れています。これら事実から導きだされる結論は・・・
”スマホブラウザ上で見たFacebookとTwitterの写真は、元々の色から離れてしまっている。ダウンロードしたものでは、Facebookの方がデータサイズ的に優れているように見えていたが、RGBでみると実際はむしろ悪くなっている。ゆえに、Instagramにアップロードするときには、Twitterから写真をダウンロードした方が良い。”
(*ただし留意点として、Google+以外のSNSにアップした時点で圧縮されてしまうので、SNSからダウンロードしている時点で手抜きではあります。ベストな方法は、メールで送るかGoogle Drive経由で送るかです。)
あと驚いたのは、やはりFacebookがどのパターンでも色が劣化している点。Facebookにアップするのがためらわれました。あと、おまけでもう1点。Instagramは上のテストではかなり良い色品質をキープしていたのは、”インスタ映え”流行の隠れた要素なのかもしれません(笑)