蒲田八幡神社は誉田別命(ほんだわけのみこと)、または応神天皇を祭っている。応神天皇は西暦270年に仲哀天皇を継いで日本の15代天皇となり、中国大陸からの渡来人と文化交流を始め、文学促進、殖産興業を進めた。現在は商業、勉学、安産にご利益があると言われている。
この神社はもともと仏教の春日の像を祭っていましたが、応神天皇は神道信仰の対象です。こういった、神道と仏教が合わさることを神仏習合と呼んでいます。これは神道と仏教が同じ場所で見られるという日本特有のシーンですが、外国人には理解しにくいことが多いようです。「一つの宗教施設に二つの宗教が・・・矛盾していないか?」と。
日本人は全てのモノ一つ一つに神様が宿り、その神様は様々な姿で現れると信じています。この見方の中で、たくさんの神様(つまりご神体)がいて、宗教が異なっていたとしても、矛盾なく共存しているものだと捉えています。ゆえに、仏教と神道がたとえ一つの施設にまとまっていても受け入れられるのです。
日本では、異なる文化が素晴らしく調和している様がよく見られます。