梅雨入り直前です。清々しく晴れ渡る天気の中、奥多摩にある大塚山にやってきました。
大塚山はたぶん、ほとんどの人が知らないですよね。簡単に説明をすると、JRに乗って新宿駅から西に1時間半ほど、古里駅なるところで下りて、南にちょっと歩いたところにある山なんです。御岳山の隣にある山、と言うと、分かる人が増えるかもしれません。そうそう、大塚山は、そんなメジャーな山ではないんですよね。山中ですれ違ったのも、10人ほどだけでした。
そんな山にどうして来たのかというと・・・コアジサイの撮影で来たんです!小さくて可愛いコアジサイの花は、アジサイの中でもトップクラスの存在感!去年もアジサイはたくさん撮っていましたが、コアジサイの存在を知ったときには、時すでに遅し。シーズンを過ぎてしまいました。ということで、今年こそはとチャレンジしにきたんです。
それで、山に着くなりビックリです。ネットの情報では、コアジサイの群生が見られる、とのことだったんですが、まさかこれほどとは・・・上の写真の茂み、実は全部コアジサイなんです!!
普通のアジサイと比べると、かなり小さいです。3cm~5cmくらいの大きさで、小さな小さな花をつけて咲くんです。まさに可憐という言葉がふさわしい・・・
こんな小さい可憐な花が、こんな感じで群生しているんですよ!しかも、ほぼ全方位に!登山するというより、コアジサイの撮影会をしているような感じでした。どこに目をやってもコアジサイがあって、全方位被写体とはまさにこのこと。脅威です。さすがに後半は、撮り疲れましたね。笑
満開が近づくと、5枚花弁とおしべ、めしべが幻想的な光景を創り出します。歩いている途中、思わず足を止めたのは数知れず・・・。
思いっきり寄ってみると、こんな感じです。
これは可憐・・・(!)
色合いも綺麗・・・(!!)
下から撮ると、こんな感じです。
いやぁ、これも絶景です。
今日のベストショットはこちら。一緒に写ったシダの葉が、いい味出している気がしました。
大塚山は杉の山です。ほとんどの場所は杉の影に隠れて日陰です。画質よく小さなコアジサイを撮るには三脚が必須でしょう。もちろんマクロレンズも必須です。風が吹くと揺れてボケるので、忍耐強く撮り続ける根性も必要です。
でも、この可憐さに囲まれる体験は、何ものにも変えがたいです。山頂近くはほぼ満開でしたが、麓辺りは来週末が満開な気がします。お時間のある方、年に一度のコアジサイの山を是非お楽しみください。