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フォトグラフィー
2015/11/18

フォトマスター検定の勉強の中で感じた一番の違和感は、あの露出補正でした。

「露出補正って何??」

「+2とか-1って何?そんな不確かな数字で遊んで、何がしたいんだろう???」

 

以下、書こうか書くまいか悩んでいたけど、成長過程の記録だと思って書くことにしました。

私はまだまだフォトグラファーとして成長させていきたいところが山ほどありますが、それでもブログを始めた当初から比べると、見違えるほど写真の腕は上達したと思っています。2年前の写真とか、見たくもないですからね。1年前の写真も残念なものが多いです。見れば見るほど、今ならこうやって撮るのに、と考えを巡らせたくなる写真ばかりです。たぶん、1年後も今の写真を振り返って同じことを思う気がするので、今もまだまだ未熟者なんでしょうね。

それでもそれなりに成長してはいると思いつつ、今回は縁あってフォトマスター検定1級合格のために写真撮影の本に手を取りました。前に入門書を読んだことはあるのですが、実際の撮影でPDCAサイクルをひたすら回すことが一番成長につながると思っていたので、本格的な書は読んでいなかったんですよね。

今回手に取ったのは過去問を含む3冊でした。そして、読んでいる中で感じた一番の違和感は、あの露出補正でした。

理由は簡単。なぜなら、一眼レフ歴5年、ブログ開始からは約2年経ったというのに、露出補正を一度も設定したことが無かったんですから。概念としてはなんとなく知っていたものの、露出補正をどんなシーンで設定するのかのイメージが全くなかったんですよね。だって、すでに違和感なく撮りたい写真は撮れていたんですから。そりゃしょうがない。

で、本を読み漁っていると、私の撮影スタイルの特殊さが原因だと気づきました。

私の撮る写真は、シャッタースピードも絞り値も、ISO値もホワイトバランスも、全部マニュアルだったんですよね。目に映る景色を出来る限り忠実に写真に落とし込もうと、最初からマニュアルモードで設定しにかかるわけで、マニュアルモードに存在しない露出補正なんか、触るはずがなかったんです。

今振り返れば、最初のうちは白飛び、黒つぶれは多発しましたが、慣れてくると直感的に4つのパラメータを設定できるようになるんですよね。ISO値は100にしつつ、背景のボケを考慮して絞り値を設定。見たままの明るさを再現できるシャッタースピードまで遅くして、手ブレが起きそうならISO値をしょうがなく上げる。ホワイトバランスに違和感があれば、色温度をケルビン指定する。これが普通。

むしろこれに慣れてしまうと、プログラムモード(P)や絞り優先モード(Av)、シャッター優先モード(Tv)は怖くて使えないです。どう測るか厳密に把握しきれないカメラ任せの測光と、そのあやふやな情報を頼りに18%グレーという謎基準と比較した露出量・・・。そこからどうプラスマイナスしたら、目の前の光を再現できるんでしょうか。私には分かりません。お手上げです。

たぶん、適度にいい写真を撮るだけでしたら、自動露出を使って、ときおり露出補正をする方法でいいんだと思います。楽だし、幸せに撮れると思います。でも、目に映る景色を出来る限り忠実に、と言い始めた瞬間、自動露出と露出補正は不安定すぎて、マニュアルモードに頼らざるを得なくなります。

大して上手くないときから常にマニュアルモードで撮影し続けるのは特殊な例だったと、今になっては思います。でも自動露出なんて使っていたら、カメラに撮らされていますからね。フォトグラファーは、アーティストですから。自分で表現しにかからないといけないと思います。

そんなことを思っていたので、写真撮影の書はマニュアルモードについてもっと書いてくれるべきなんじゃないか、フォトマスター検定もマニュアルモードについてもっと質問を入れるべきなんじゃないか。それこそが、アマチュアフォトグラファーの成長に寄与することなんじゃないかと思いました。そんな思いを結びに、この記事を終えたいと思います。来年はもっと別の考えになっているんでしょうか。自分の成長が楽しみです。

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ブログ著者について
那須野 拓実(なすの たくみ)。たなぐら応援大使(福島県棚倉町)。トリプレッソを勝手に応援していた人。元語学屋。時々写真垢とか手芸垢。山とか滝とか紅葉とかが好き。本業はナレッジマネジメントとかデータ分析とかの何でも屋。コロナワクチン接種済み。