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フォトグラフィー
2014/11/30

スポーツ撮影にチャレンジ!ジャパンカップで最高の一枚を撮ろうとしたときに難しいと感じたこと

Epiphaneia Won the Japan Cup 2014

Canon EOS 6D, Tamron SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD, Kenko DIGITAL TELEPLUS PRO300 2X DGX (250mm, f/5.6, 1/640 sec, ISO-5000)

スポーツ撮影が難しいなんて知っていました。難しい理由は3つ。

  1. 撮影対象が遠くにあること。他の撮影だと普段、対象に近づけて望遠写真が簡単に撮れるんです。でもスポーツ撮影の場合、フェンスか何かにさえぎられて、全く近づけません。そんなこんなで、焦点距離の長い良いレンズが必要なんですが、それが高い高い・・・
  2. 撮影対象が速く動くこと。焦点を合わせるのに高い技術力が必要です。競馬の場合は、速すぎて写真の中央に入れることでさえ、全力を注ぎこまなければいけません。私の好きな写真分野では、まず起きないことですね。
  3. 同じシチュエーションが二度と起こらないこと。風景写真の場合は、似たような写真を撮ることは出来ます。でもスポーツ撮影の場合、同じシチュエーションは二度と起こらないんです。決定的瞬間は1度しかありません。その瞬間に、最高のカメラで構えていなければいけません。でなければ、永遠にチャンスを逃してしまうわけです。

だからこそ、上の写真がよかったなと思うわけです。今日の最終レースなので、何十万もの人がこのレースを見に来ています。MLBですっかり有名になった田中将大投手も、日本最大級のこのレースで勝つ馬を祝福しに、後ろで待機しているんです。そんな中、ピファネイアが大差で勝ったその決定的瞬間を、なんとか収めることが出来ました。最高です。

このレースで感じた困難をもう3つ、書き記しておきます。

  1. 人が多すぎること。最前列にスペースを確保できたのはとてもラッキーでした。でも、これは友人が朝10時前に確保してくれたからです。もし自分一人でお昼ごろにノコノコやってきたら・・・、とはいってもこの時刻でさえメインレースまで3時間以上あるのですが、おそらく写真を撮ることすらできなかったでしょう。
  2. 他のフォトグラファーのすごすぎるカメラに気後れしたこと。上に書いた理由もあって、いい絵を撮るにはすごいカメラが必要なんです。最前列には何十人ものフォトグラファーがいて、Canon EOS 1Dを抱えていました。レンズはもちろん、大砲のような白レンズです。自分もカメラにはそれなりにお金を使っている方ですが、そんな高価なカメラが並ぶのを見ていると、自分でさえ気後れしてしまいます。
  3. 最終レースが夕暮れだったこと。とても暗かったので、ISO値を上げて、シャッタースピードを落とす必要がありました。画質を悪くしてしまうかもしれません。バランスを決めるのがとても難しかったです。

厳しい条件下でどうやって写真を撮るか、いい勉強になりました。でもたぶん、これで終わりな気がします。なんせ、レースでは全敗でしたから。(笑)

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ブログ著者について
那須野 拓実(なすの たくみ)。たなぐら応援大使(福島県棚倉町)。トリプレッソを勝手に応援する人。ネイチャーフォト中心の多言語ブログを書いてます。本業はIT&マーケティング界隈でナレッジマネジメントとかデータ分析とかの何でも屋。半年間の育休明けで、家事育児と外働きのバランスを模索中。