Canon EOS 6D, Canon EF50mm F1.4 USM (50mm, f/1.4, 1/200 sec, ISO-100)
広大・多様な尾瀬の自然
都会の喧騒を忘れたい、広大・多様な自然を楽しみたい、そう思う方にとって、尾瀬国立公園は随一の選択肢です。山や川、沼、湿原、谷といった地形が一度に見られ、空気は清々しく、花々は美しい。朝霧や夕霧は壮観たる景色を見せてくれます。
そして特に秋は、2種類の紅葉を楽しめるのです。1つは湿原全体に広がる一面の草紅葉、もう1つは湿原を囲む赤黄橙に輝く葉。両方とも本当に綺麗で、それを見に何万もの人たちが日本中から訪れます。
尾瀬国立公園は、特別天然記念物に指定されています。大切な環境を保護し、維持していくために、とてもすごい努力が積み重ねられているのです。
- 木道を設置し、足跡さえも残さないようにする
- 高度な浄水処理を行い、残ったものはヘリコプターで街まで運ぶ
- ゴミはすべて持ち帰る。そして尾瀬の自然は一切持ち帰らない
だからこそ、尾瀬はたびたび日本の環境保全の象徴と言われるわけです。それでは、印象に残った27の写真を通じて、2014年の秋に尾瀬がどうだったかを見ていきましょう
快晴の空のもと、尾瀬国立公園を歩く
1. ススキ、鬼怒沼山を背景に
Canon EOS 6D, Canon EF50mm F1.4 USM (50mm, f/1.4, 1/1000 sec, ISO-100)
尾瀬南東のスタート地点である大清水から歩き始めます。空が快晴で、なにか素敵なことが起こる予感がしますね。
2. 尾瀬沼に向かう、暖かく晴れ晴れとした山道
Canon EOS 6D, Canon EF50mm F1.4 USM (50mm, f/1.4, 1/640 sec, ISO-100)
尾瀬沼は、尾瀬国立公園随一の観光スポット。大清水からそんな尾瀬沼に向かう小道がこちらです。暖かい陽射しで、とても晴れ晴れとしています
3. 尾瀬でよくある木道を
Canon EOS 6D, Canon EF50mm F1.4 USM (50mm, f/1.4, 1/800 sec, ISO-100)
尾瀬国立公園では、いたるところでこのような木道が。簡単に歩けて、環境保全に役立っています。
4. 木の階段もあります
Canon EOS 6D, Canon EF50mm F1.4 USM (50mm, f/1.4, 1/500 sec, ISO-100)
木道の代わりに、こんな木の階段が置かれているところも。気に入ってもらえると嬉しいですね。
ひとたび見上げれば、空一面に紅葉が
5. 山道の上に広がる紅葉
Canon EOS 6D, Sigma 12-24mm f/4.5-5.6 IIDG HSM (24mm, f/8, 1/40 sec, ISO-100)
尾瀬沼に向かって進むと、いきなり紅葉が登場。この楽しい時間がしばらく続きます。
6. 陽射しと紅葉
Canon EOS 6D, Sigma 12-24mm f/4.5-5.6 IIDG HSM (24mm, f/5.6, 1/50 sec, ISO-100)
ここにいるだけで、心が洗われる気がします。
7. 大きな白い幹に支えられて広がる紅葉
Canon EOS 6D, Sigma 12-24mm f/4.5-5.6 IIDG HSM (24mm, f/5.6, 1/60 sec, ISO-100)
この大きな木の紅葉、隣を通るときにはきっとびっくりするのでご注意を。
8. 眼下に広がる紅葉の世界
Canon EOS 6D, Sigma 12-24mm f/4.5-5.6 IIDG HSM (12mm, f/5.6, 1/60 sec, ISO-100)
実は私、2週間前には、紅葉を見に仙丈ケ岳へ行きました。そこの紅葉は黄色がメインでしたが、 ここは橙色がメインです!鮮やかで魅力的ですね。
仙丈ケ岳で印象に残った23の風景、紅葉の山と満天の星空
楽しい紅葉の後には、尾瀬沼の時間です
9. 尾瀬沼の全景
Canon EOS 6D, Sigma 12-24mm f/4.5-5.6 IIDG HSM (24mm, f/5.6, 1/20 sec, ISO-100)
楽しい紅葉の後に、尾瀬沼の時間です。晴れた日は、信じられないくらい青く見えます。
10. 不思議なくらい青い水
Canon EOS 6D, Tamron SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (90mm, f/2.8, 1/640 sec, ISO-100)
尾瀬沼の水は不思議なくらい青いです。ここを歩いていると、沼の周りが全部青みがかって見えるのが分かります。とても素敵ですね。
11. 尾瀬沼東岸が草紅葉でいっぱいに
Canon EOS 6D, Canon EF50mm F1.4 USM (50mm, f/1.4, 1/2000 sec, ISO-100)
一面に広がる草紅葉は尾瀬ヶ原だけかと思っていたら、尾瀬沼東岸は別でした。
12. 夕日一面に広がる草紅葉
Canon EOS 6D, Tamron SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (90mm, f/2.8, 1/200 sec, ISO-100)
もうすぐ夕日の時間です。ひとたび東側を見ると、夕日の強い光を受けて輝く草紅葉が一面に広がっています。
13. 尾瀬沼に沈む夕日
Canon EOS 6D, Tamron SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (90mm, f/11, 1/640 sec, ISO-100)
とうとう山際に太陽が沈んでいきます。沼が光を反射して、オレンジの光を作っています。
14. 畏敬の念を感じさせる夕暮れの景色
Canon EOS 6D, Canon EF50mm F1.4 USM (50mm, f/8, 0.6 sec, ISO-100)
太陽は隠れた後でさえも、オレンジの光が空を飾り、畏敬の念を感じさせてくれます。それではこれから夜ですが、これは終わりではなく、素敵な時間の始まりです!
尾瀬は星空の楽園
15. 尾瀬沼からの天の川
Canon EOS 6D, Sigma 12-24mm f/4.5-5.6 IIDG HSM (12mm, f/4.5, 26.5 sec, ISO-25600)
今月2回目の天の川。素晴らしいです。本当に大好きですね。気に入ってもらえると嬉しいです。
ところで、ここで悪い話と良い話が1つずつ。悪い話は、この後月が出てきて天の川が消えてしまうこと。小さな星も一緒に消えてしまいます。良い話は、月が明るすぎてライトなしで歩けるほどだったことです!輝く月に照らされる尾瀬の星空を、見ていきましょう。
16. 尾瀬沼の星空
Canon EOS 6D, Sigma 12-24mm f/4.5-5.6 IIDG HSM (24mm, f/5.6, 178.4 sec, ISO-1600)
こちらが尾瀬沼の星空です。まるで神話に出てくるような景色ですね。
17. 紅葉と、尾瀬ヶ原に浮かぶ無数の星
Canon EOS 6D, Sigma 12-24mm f/4.5-5.6 IIDG HSM (24mm, f/5.6, 103.1 sec, ISO-1600)
尾瀬沼から尾瀬ヶ原に歩をすすめると、無数の星が紅葉と共に出迎えてくれます。山道を2時間ほどの移動。この山道は他の道に比べて易しいですが、夜に歩くときには細心の注意をお願いしますね。
18. 東電尾瀬橋の星空
Canon EOS 6D, Sigma 12-24mm f/4.5-5.6 IIDG HSM (17mm, f/5, 129.2 sec, ISO-1600)
目の前に見えるのは、東電尾瀬橋です。星、紅葉、川、橋・・・とても豪華ですね!
19. 星空に向かって高くそびえる白い木
Canon EOS 6D, Sigma 12-24mm f/4.5-5.6 IIDG HSM (17mm, f/5, 118.3 sec, ISO-1600)
白い木が星空に向かって高くそびえたっています。ずっとここにいたくなりますね。
20. 東電小屋の星空
Canon EOS 6D, Canon EF50mm F1.4 USM (50mm, f/1.4, 14.8 sec, ISO-400)
今見えるのが、東電小屋です。夜遅くなので入れません。また次回のお楽しみ。
21. ヨッピ橋の夜景
Canon EOS 6D, Sigma 12-24mm f/4.5-5.6 IIDG HSM (24mm, f/5.6, 105.3 sec, ISO-1600)
夜の散歩、最後の1枚はヨッピ橋です。空にかすかな霧が広がり、不思議な雰囲気を作り出しています。
極寒の霜がひと足早く白銀の世界を作ってくれました
22. 極寒の霜でいっぱいの紅葉の葉
Canon EOS 6D, Tamron SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (90mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO-250)
次の日の朝、日が昇ると、紅葉の葉が霜でいっぱいになっています。だから昨夜、ヘッドライトで道が輝いて見えたのですね。
23. 霜とススキ
Canon EOS 6D, Tamron SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (90mm, f/2.8, 1/80 sec, ISO-100)
夜の極度の寒さと湿原からの水分が、この霜を作り出しているのでしょう。そうだとすると、霜は他の場所でも見えるはず、と思っていたら、すぐそこに綺麗な霜とススキがセットで見えますね!ひと足早く、白銀の到来です。
24. 白銀の世界
Canon EOS 6D, Canon EF50mm F1.4 USM (50mm, f/1.4, 1/1000 sec, ISO-100)
これはただただ驚きです。一面に広がる白銀の草紅葉。11月には雪が降ってしまうので、この綺麗な霜が見えるのは10月だけのようです。
尾瀬の素敵な思い出を惜しみながら、尾瀬ヶ原を通って帰還です
25. 尾瀬ヶ原の道
Canon EOS 6D, Canon EF50mm F1.4 USM (50mm, f/1.4, 1/4000 sec, ISO-100)
太陽が高く上がりました。霜が消えました。尾瀬ヶ原の周りを見ると、輝く陽射しの下でたくさんの人がハイキングを楽しんでいます。
26. 尾瀬ヶ原の雄大な景色
Canon EOS 6D, Sigma 12-24mm f/4.5-5.6 IIDG HSM (24mm, f/8, 1/100 sec, ISO-100)
残念ながら、もう帰る時間です。この素晴らしい時間をくれた尾瀬に感謝ですね。
27. 追伸 三条の滝も必見です!
Canon EOS 6D, Sigma 12-24mm f/4.5-5.6 IIDG HSM (24mm, f/22, 4 sec, ISO-100)
ところで、尾瀬ヶ原の北の方に、三条の滝という滝があります。歩いて1、2時間ほどですね。100mを超える高さ、巨大で圧倒的。もし時間があれば、ぜひこの滝も見に行ってみてください。
晴れ晴れとした陽射し、赤黄橙に輝く葉、一面に広がる草紅葉、青い沼、雄大な湿原、星空、白銀の世界と巨大な滝。広大・多様な自然があなたを待っています!