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地域おこし
2015/11/12

第4章 - 遊びに来た若者に移住の話をすると、逆にプレッシャーを感じてしまう。矛盾するようだけど、移住をしてほしいなら移住の話はしない方がいいと思う。

Local Revitalization Youth Meetup

ものすごく矛盾してますよね。せっかく町に遊びにきてくれた人に移住の話はしない方がいいって。でもこれって、遊びにきた側からすると、ものすごくシンプルな話なんですよね。

(ちょっと興味があって勢いで遊びにきただけなので、そんな、移住なんて言われると、気軽に来れなくなっちゃいますよ・・・)

整理して考えると、若者の移住プロセスって2つあると思うんですよね。

 

移住プロセス① 競争市場型

  1. 田舎に行きたい
  2. いい田舎の町が無いか探す
  3. 候補の町を詳しく調べて絞り込む
  4. 実際にいくつか訪問してみる
  5. 移住先を一つに絞り込む
  6. 移住する!

 

移住プロセス② 個別市場型

  1. とある町を知る
  2. 単純にその町に興味を持つ
  3. その町に行ってみる
  4. 町に対する好感度が上がる
  5. 一定以上好感度が上がると、移住を考え始める
  6. 移住のための条件を揃える
  7. 移住する!

 

第2章で話したことの言い直しになりますが、移住相談サービスは競争市場型です。よほど魅力のある町村でなければ、口コミで地道にファンを増やしていく、つまり個別市場型で攻めたがいいと思うんです。

で、ですよ。あなたの町に遊びにきてくれた若者は、どっちのプロセスで来たんでしょうか?

たぶん、ほとんどの人は②の流れで来ていると思うんですよね。②の人たちの特徴として、始めの方のステップでは「移住を考えていない」ということがあります。そのステップの人たちに移住の話をしても、しょうがないです。逆にプレッシャーを与えてしまうだけです。

このステップですべきことは、町の好感度をひたすら上げること。上げて上げて、上げまくって、「移住、考えてみようかな?」と思ってもらえるステップに上げることです。そうすれば、本人から移住相談が来るでしょうし、そしたら住む場所、働く場所、その他諸々の話をすればいいと思います。

町の方からすると、①も②も、両方とも若者ではあるのですが、プロセスによって考えていることが全く違います。どんなプロセスをたどってきているのか、どんなステップにいるのかを正確に見極めて、そこに合ったコミュニケーションが重要なんです。

相手のことを考えて話す内容を決める、相手本位のコミュニケーションを私自身心がけつつ、この内容は将来の自分への自戒としたいと思います。

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ブログ著者について
那須野 拓実(なすの たくみ)。たなぐら応援大使(福島県棚倉町)。トリプレッソを勝手に応援する人。ネイチャーフォト中心の多言語ブログを書いてます。本業はIT&マーケティング界隈でナレッジマネジメントとかデータ分析とかの何でも屋。半年間の育休明けで、家事育児と外働きのバランスを模索中。