論理的写真思考への道と称して、1枚の写真の撮り方をできるだけ論理的に説明するシリーズです。1人のフォトグラファーがどう考えて写真に向き合っていくかをお楽しみください。(近いうちに、理論として体系化していく予定です!)
Canon EOS 6D, Tamron SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD (200mm, f/16, 1/80 sec, ISO-100)
東京に戻ってきました。
昨日は日中に家へ帰って来れたので、日没ギリギリに多摩川に行ってきました。この日は雲一つない快晴。新潟での極寒を忘れてしまうかのような、春の陽気でした。
雲一つない透き通った空を撮っても仕方がないので、70-200mmの望遠レンズを構え、夕日を狙います。ただ・・・太陽の光がいつも以上に強く、ゴーストが出てしまいました。多少の調整ではフレームアウトしきれないほど光が強かったので、別の作戦を試すことに。
陽光の輝く川面を、水鳥の影を入れて切り取りました。
川辺に茂ったヨシを右下に収める構図で撮りたかったのですが、自由気ままな水鳥は、川の流れに乗って下へ下へと移動していました。明るい右上にピッタリ止まってくれたのは一瞬だけ。なんともハラハラする撮影シーンでした。なんとか収められて良かった!
ちなみに、今回の設定は望遠いっぱいの200mmに、全景をクリアに見せるため思いっきり絞ったf/16。結果的に選んだシャッタースピード1/80秒は、波模様をしっかり写すのにちょうどよいスピードでした。
被写体となるべきものをあえて撮らないという選択肢もアリですね。フレームの外にあるであろう輝く夕日に思いを馳せていただければと思います。笑