年末年始は新潟に滞在していたので、東京での撮影記事はこれが今年初ですね。今年初の場所として選んだのは、二子玉川。天気が良かったのと、去年の五月以来、夕日の写真を撮っていなかったので決めました。前回記事の名前は「曲がりくねる川」、曲がりくねっている多摩川の夕焼けを撮ったものでした。
今回は夕焼けはもちろんのことですが、心に残る何かを切り取ることにフォーカスしたいと思っています。
光陰矢のごとし。着いたのが午後4時なので、いい被写体を探し回る時間がありませんでした。でも、何か感じる写真があれば、幸いです。
兵庫島公園は、多摩川沿いの広大な敷地で有名です。なんと、二子玉川駅から徒歩たったの5分なんです。もしかしたら、公園の入り口で黒猫が見つかるかもしれません。公園に来る人からエサをもらいたがっているように見えました。自分が近づいても、じっと座っている様子、とても人馴れしているようでした。
この木々ですが、入口に高くそびえたっていました。葉っぱのないただの木ですが、青空をバックに枝状になっているところを切り取ると、なんだか優しくて繊細な感じになりました。
この植物、ご存知でしょうか?茂みの中に入っていくと、棘で衣服にひっついてくる種です。ひっつき虫です。棘で痛いです。害草ですね。
でも、夕焼け時には立派な被写体になります。種の棘が陽射しをよく反射してくれるんです。マクロレンズを使えば、写真を彩る素敵なボケになってくれるでしょう。
仲睦まじいカップルを見ていると、笑顔になります。とても素敵ですね。そして・・・そろそろ川に到着です!
びっくりしました。地平線沿いは雲が広がっていて、夕日自体の写真は撮れませんでした。でも代わりに、夕暮れの赤みがかった川が撮れました。なるほど。これがあるから兵庫島公園は、多摩川八景に選ばれているんですね。
川の写真に満足したところで、帰ろうと振り返りました。そして月が建物のすぐ上に出ていると気付いたわけです。建物はオレンジの陽射しに当たり、空はまだ青く広がっていました。白い月は明るく、オレンジと青のコントラストの中、魅力的に写っていました。
なんというか、この写真は期待以上です。この駅より綺麗な駅は見たことありませんでした。白い駅が夕焼けの中で赤みがかり、兵庫島公園の池が白の駅と緑の線路を映しだしています。なぜか悲しく感じるこの雰囲気、大好きですね。
一つ一つのものをじっと見つめれば、何度も来たようなところでも新しい被写体が見つかるんですね。