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ライフハック
2023/11/05

新NISAが始まる2024年1月を前に、証券会社を考え直した記録を書いてみた【超具体ケース】

こんにちは。那須野です。

新NISAが2024年1月に始まりますね。具体的な内容の説明や一般論は数多のYouTuberさんの動画に譲るとして、個人的にどうしようと思っているかの思考をつらつらと書いていきたいと思います。

前提

私個人の投資スタイルは、投資スタイルと呼ぶにもおこがましいぐらいにシンプルなものです。投資運用の検討に時間をかけるぐらいなら本業に時間投資しようと思う派であるものの、資産全額を銀行預金に寝かせていて老後が大丈夫と思えるほど資産と収入があるわけではないので、そういう人の中の多くがたどり着くであろう『つみたてNISAで非課税枠に収まる範囲で毎月定額投資してほったらかし』スタイルです。

投資先も、定番どころということで、

  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

という人気ランキング常連のインデックスファンドにだいたい半分ずつ投資し続けるという無難も無難なスタイルです。このあたりでもS&P500一択派や、オルカン一択派勢、またeMAXIS Slim以外のファンドを選ぶ人たちもいるわけですが、このあたりは特に人気あるところを選ぶという最も無難な選択にしています。

肝心の証券会社は、現時点ではマネックス証券を使っています。その理由は・・・大昔に証券会社を開設しようと思ったときにSBI証券とマネックス証券と楽天証券あたりを比較していたのですが、買いたかった証券を扱っているのがマネックス証券しかなかったこともあって消去法でマネックス証券を選んだという経緯があります。

マネックス証券はPCとスマホで利用していますが、自動購入設定なのでたまに資産状況を確認するだけというライトな使い方のため、そこまでユーザビリティに不満はありませんでした。なので、特に深い考えもなく利用を継続していたところです。

現在は他証券会社も件の証券を扱っていますし、今となってはその証券へのこだわりは無くなっているので、新NISAが始まるこのタイミングで「本当にこの証券会社で継続してよいのか?」というのを一考したくなりました。

ということで本題です。

本題

比較対象の証券会社には、改めてSBI証券と現行のマネックス証券を挙げました。

Youtubeの動画を見ていると、やはり口座数数トップ2のSBI証券と楽天証券は二大証券会社として2社のみの比較動画が数多く作られており、SBI証券と楽天証券は最も無難な証券会社群の1つにはなるのだろうなと思います。ただ、楽天証券はポイント還元方法が特殊で「投資信託の残高が基準額を達成するとポイントプレゼント」と言っているものの頻度が少ないことから実質的な還元金額が他社に劣り、楽天経済圏にあらゆるものを集約して初めて対抗馬になりうることから、早期に除外しました。

となったときのSBI証券とマネックス証券について、両社ともに買おうと思っている証券の取り扱いはあるので、取扱証券自体は問題になりません。NISAで定額を積み立て続けるだけなので、ユーザビリティも大きな問題にはなりません。(細かい話はYouTubeで様々な論評がされているのは見ましたが、概ね私の使い方ではクリティカルな差分は出てこなさそうだと感じました。)

となるとやはり問題は、①ポイントがどう貯まるか、②信託報酬はいくらか、になってきます。その情報を2023年11月1日時点の情報で見ていきます。

 

①ポイントがどう貯まるか

SBI証券は、クレカ積み立ての場合、毎月の積み立て金額に応じてVポイントなどが付与されます。クレカのグレードによってポイント比率は変わってきますが、つみたてNISAで使われてきた「三井住友ゴールドカード」ないし「Oliveフレキシブルペイゴールド」であれば1%が付与されます。これを投資ポイントと呼びましょう。加えて毎月の投資残高に応じて投信マイレージとしてVポイントなどが付与されます。これは証券によってポイント比率が変わってきますが、eMAXISのS&p500であれば0.0326%、オルカンであれば0.0175%です。これを保有ポイントと呼びましょう。

一方のマネックス証券は、マネックスカードによる投資ポイントが1.1%。保有ポイント(に該当する投信保有ポイント)としては、eMAXISのS&p500であれば0.03%でやや負けており、オルカンについては0.0175%で同水準という結果です。(※執筆当時、オルカンについては10月に0%になったものの11月に0.175%に戻ったようで、毎月のように微調整が行われており激戦が繰り広げられています。)

つまるところ、SBI証券vsマネックス証券は、投資ポイントはマネックス証券の圧勝、保有ポイントではSBI証券が僅差で勝ちとなります。ただ、実際の投資シナリオとして、例えばよくある月5万円の投資×年率リターン3%で考えた場合、20年投資してもマネックス証券の方が単月の獲得ポイントでも累積ポイントでも勝ち続けるという結果です。獲得ポイントのイメージは以下の通りです。

マネックス証券 SBI証券
5年 6.9万ポイント 6.4万ポイント
10年 14.8万ポイント 13.6万ポイント
20年 33.4万ポイント 31.4万ポイント

マネックス証券のオルカンの保有ポイントが0%のままだとまだ勝負になりえたのですが、現状ではマネックス証券の圧勝ですね。やはり投資ポイント1.1%は正義です。

 

②信託報酬はいくらか

投資信託の費用としてはもちろん信託報酬があり、同じ成長率であれば信託報酬が安いところに投資した方が収益が増えます。

インデックスファンドに投資した時の信託報酬は、主にファンドに対する運用報酬と、証券会社に対する運用報酬に分かれます。ファンドに対する運用報酬はどの証券会社でも一緒なので、証券会社に対する運用報酬をどう設定しているかが肝になってきます。

各社の証券ページを見たところ、

マネックス証券 SBI証券
S&P500 0.09372%以内 0.09372%以内
オルカン 0.05775%以内 0.05775%以内

・・・上限は一致していました。これでは違いは見えません。恐らくは実質的にいくら信託報酬が差し引かれているかについては差分はあると思うので長期の実績を見れば分析はできると思うのですが、分析にあたっての注意事項が多そうで、一介の素人がこれ以上踏み込むことは難しい領域です。信託報酬では両者互角というのが妥当な結論でしょう。

 

まとめ

ポイントと信託報酬という2つの観点で見たときに、2023年11月1日現在の数字で言えば、マネックス証券の方が表面的には有利ということが分かりました。

それ以外に考慮すべき要素で言うと、

  1. SBI証券もマネックス証券も、新NISA開始にあたって強烈なキャンペーンを行っている。このキャンペーンに乗っかった時の短期的な勝敗はあるだろうが、両者とも相当にお得なキャンペーンに見受けるため、ここは互角と考える。
  2. SBI証券は投資ポイント1%が獲得できる「三井住友ゴールドカード」ないし「Oliveフレキシブルペイゴールド」獲得のための通称100万円修行が必要で、その点ではSBI証券にはイニシャルの埋没コストが少なからずある。
  3. SBI証券の方が口座数が圧倒的に多いため、長期目線で見れば豊富な証券口座数を背景にポイント還元施策がマネックス証券より有利になる可能性が十分にある。(逆に、現在は新NISAを前に天下分け目の戦いと見てマネックス証券が無理しに行っているという読みもある。)
  4. マネックス証券は11月1日時点でNTTドコモとの資本業務提携を発表しており、これを買い要素とみるか売り要素とみるかはだいぶ不確定。単純に考えれば国内9000万人の会員基盤は顧客増に圧倒的に有利だが、通信ライバルに金融面で後れを取ったNTTドコモの企業カルチャーがどこまでマイナスに響きうるか次第という印象。

あたりが基本情報になってきます。中々に接戦な印象ですが、個人的な価値観として

「消費者にやさしい市場進化には有力な対抗馬が必要。逆に言うと、有力企業による独占的な状況は好ましくない。」

という信条を強く持っているので、ここまで接戦であれば自分の信条も加味するとマネックス証券にBETしている現状の立場を維持したいかなと思いました。「これだけ調べて結局は現状維持じゃないか!」と思われる方もいるかもしれませんが、ここまで調べた結果として、現状ではマネックス証券が健闘していて有力な対抗馬たりえると納得できたので良かったと思います。

以上、個人的な思考の整理でした。誰かの参考になれば幸いです。

 

追伸:私が持っていたブランドイメージとしてSBI証券の方が保有ポイントは高いはずで、これだけ接戦になったのはポイントでの差別化がほとんど作れないくらい競争の激しい二大ファンドに投資先を絞っているからなのかな…とも思っています。投資先によって結論は変わってきますので、そのあたりはしっかり調べることをお勧めします。

追伸:これを書くうえで情報収集していた2023年の10月~11月でも新NISAを前にコロコロと条件が変わっていたので、もしかしたらさらに条件が変わってSBI証券に気持ちが揺らぐ可能性もあるかもしれません。

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ブログ著者について
那須野 拓実(なすの たくみ)。たなぐら応援大使(福島県棚倉町)。トリプレッソを勝手に応援する人。ネイチャーフォト中心の多言語ブログを書いてます。本業はIT&マーケティング界隈でナレッジマネジメントとかデータ分析とかの何でも屋。半年間の育休明けで、家事育児と外働きのバランスを模索中。