こんにちは。那須野です。
docomoから格安SIMのahamoが販売開始されて以来、スマホのSIMは長らくahamoを利用していたのですが、このたびpovoに移ることにしたので、その経緯で思ったことを書くことにします。
前もって書いておくと、ahamoに何か致命的なデメリットがあったというわけではなく、単純に私みたいな使い方をする人にとってはpovoの方が合っているのだろうというだけです。ahamoが良い人もたくさんいますので、その点はご留意ください。
では本題に入りましょう。
きっかけは、とあるアプリを使っているときにpovo2.0の広告が出てきたことです。
もともと長らく使っていたahamoについて、大きな不満があったわけではなかったです。料金もそれなりに安く、ネットワークも悪くないし、dポイントも貯まるということで欠点のない優等生でした。MVNOとは違ってキャリア回線を優先的に使えるのにコストが安いのは素晴らしかったです。
そんな中でちらっと見えたpovo2.0の広告。目に飛び込んできたのは150GB/180日間で12,980円という文字。心の中で(あれ?ahamoより明確に安くないか?)という呟きがすぐさま出てきました。
コスト重視ではありつつもキャリア回線を優先的に使える安定性も欲しかった私にとって、実はahamoから移る可能性があるとしてもpovoぐらいだったわけですが、そのpovoから価格優位性の片鱗が見えたので飛びつきかけた、というのがこの時の私の実態でしょう。
ただ、各社のスマホ料金は複雑怪奇で「一見して安く見えても実は…」ということがよくあるので、本当に安いのかはちゃんと検証してみないといけないなとも感じました。
ahamoのプランはいたってシンプル。基本料金は月々2,970円で20GBまで。ただ、よくよく見ると、5分間以内の電話については無料で、超過分は22円/30秒かかります。また、20GBを超えると、1GBを550円で購入する形になります。
一方のpovo2.0については基本料金はなく、都度のデータトッピングが基本料金的な扱いになります。今回私が目を付けたのは180日間有効な150GBのデータトッピングでお値段12,980円。単純に月換算すると月あたり約25GB使えて2,194円になります。ただ、電話は無料分がなく22円/30秒が直接請求されます。(5分間以内の電話無料オプションもある)
ということで、基本料金的なところで言えばpovo2.0の方が月々800円ほど安くなりますが、合計での費用という意味では、データ容量の追加購入があるかどうか、またどれくらい電話を使っているかによって変わってきます。
・・・正直言うと、この段階で(どっちにしても数百円の差じゃん!わざわざ移管を考える意味あるの??)という心の声が聞こえてきましたが、修羅の現代日本国で子供を育てながら老後のことも考えつつ生き抜いていくには固定費の削減は永遠の課題と感じるので耐え忍んで検討を続けます。
ということで、私のスマホ利用状況を正確に把握するべく、ahamoのデータを見てみました。
データ容量を見ようとMy docomoを開いたのですが、残念ながら先月分までしか見られないようです。先月は15GBほど。今月はあと数日ありますが17GBほどでした。これ以上はデータが見られず、記憶をたどりながらの考察になります。ちょっと残念。
記憶を振り返るに、毎月気にせずに使っていると15~20GBぐらいに着地するような使い方でした。ただし半年に1回ぐらいは月末数日を残して「残り1GBです」などのメッセージを受け取って慌ててYouTubeを見るのをやめたり、やむなく1GBを追加購入したりというの不穏なシーンが発生していました。
なのでデータ容量的な観点では、povo2.0の方で月あたり25GBが使える点と、180日以内であれば実質的に月を超えての繰り越しができる点があり、上述のような不穏なシーンがなくなると思われます。これは大きなメリットです。
また、電話時間についてはどこかでデータがまとまっているわけではなかったのですが、電話アプリの履歴から過去3か月分を転記して集計してみました。
結果、月あたり平均5分52秒の電話をかけており、うち5分を超過する電話は平均54秒という結果になりました。私はほとんど電話を使わないうえに、使うとしても短時間で済ませる傾向にあるということが改めて分かりました。大部分が5分以内の電話なので、ahamoの5分間以内の電話無料というのはそれなりに効果がありそうです。
これらのデータをもとに、ahamoとpovo2.0の料金を試算してみます。
私の使い方を前提にahamoとpovo2.0の料金を試算すると、以下のような形になりました。ahamoが3,106円に対して、povo2.0は2,605円。やはりpovo2.0の勝ち。
電話料金はahamoの方が安くなるものの、そもそもの基本料金(データ料金)での差額を取り戻すほど電話は使っていないというのが今の私の使い方でした。
月々500円ほど安くなるので、固定費として年間6,000円ほどの削減になります。20年分で考えると12万円の削減です。固定費は塵が積もれば山となるの典型ですし、一度下げればそれ以降は労少なくコストを抑え続けられるので、このご時世、品質に妥協できる範囲ではぼちぼち抑えに行きたいところです。
追伸:povo2.0は180日に1回はデータトッピングを購入するという作業が発生しますが、それくらいはやれという話ですかね。
ということでpovo2.0に移管する覚悟ができたので、実際の移管手続きに入ります。povoの他社から乗り換えのページを見るに、以下のような流れで行けました。
待ち時間含めて賞味4時間ほどということで、当日中にpovoを利用開始することができました。早かったです。eSIM便利ですね。
ということで、ahamoからpovo2.0に移した経緯をまとめてみました。手続き自体は思った以上に簡単で、今回は料金試算の方が圧倒的に大変でした。
とりあえず1日使ってみた感じ、povoアプリでのデータ容量は残っているGBのみが表示されるようで、180日に対してどれくらいのペースで消費しているのか分かりづらいのはありますが、使い勝手には全く問題ない印象です。このまま順調に使えるとよいなと思います。
このご時世、固定費削減はマジ大事と思う今日この頃です。コストを計画通り抑えられるかどうかは、手元の家計簿アプリで追っていきたいと思います。