このブログでよく驚かれるのは、多言語で同じコンテンツを書き続けていることですね。今のところは英語と日本語です。まぁ、愚直に続けているだけとも言えますが、2年間ほど続けて記事は500を超えました。その経験を振り返って、多言語で同じコンテンツを書き続ける理由をまとめてみたいと思います。
毎日、複数の別言語で記事を書いているようにしていると、日常生活の中でこれらの言語を使い続けられるんですよね。これで言語スキルを維持しつつ、少しずつ上達させられます。
複数の別言語で同じコンテンツを書くということは、1つの言語でまず書いて、他の言語でその内容を翻訳するということ。毎日翻訳するというレアな機会が得られますよ。
たとえ外国語が話せても、特別に練習しなければ専門用語を使うのはやっぱり難しいです。私のブログではフォトグラフィーと地域おこしについて書いていますが、日本人がふだん英語では聞かない専門用語がその両方でバンバン出てきます。でもこのブログを書いているおかげで、そんな話題についても英語で話せるようになっています。
自分のコンテンツを翻訳するときはいつも、何を言いたかったのかを再解釈したうえで、その概念を直接他の言語に置き換えるようにしています。直訳はしないんですよね。おかげで、違う思考の仕方で自分の考えを再構築できるわけです。別言語による自分の考えのリフレーミングですね。
これは副産物ですかね。自分のコンテンツを翻訳するとき、強制的に1回は読むわけで、スペルミスを見つけたり、もっといい表現が思いついたりなどがあります。翻訳のおかげで、コンテンツを少しだけよく仕上げられていると思います。
10年ほど世界中の人たちとコミュニケーションをとってきた自分としては、これは非常に重要なメリットですね。友人のほとんどは日本語が分からないんですよね。でも英語はだいたい分かってもらえる。英語でブログを書いているから、彼らに届けられるんですよね。もちろん、Google翻訳のひどいクオリティに泣かされることなくです。あと・・・、日本の友人は日本語だけできる人が多いので、そういった方々向けに日本語の方があるわけです。これで、ほぼ全員に自分の考えを届けられますね。
グローバル時代の今、これも非常に重要なメリットですね。私を知らない人にとっては、このブログは巨大な自己紹介ページなんです。それで、このブログを見にきてくれた人は、ブログが英語と日本語で書いてあることに気づくわけです。もちろん私が多言語対応できる人だと分かってもらえるわけで、おかげで色々興味深いプロジェクトに加わる機会につながっていたりします。
ここまで書いたみたいに、いい点はいっぱいあります。でも、悪い点もいっぱいあるわけですよ。(1)2倍書かないといけない、(2)多言語でうまく見えるウェブデザインにしないといけない、(3)SNSでの効果的なシェア方法がまだ思いつかない、(4)たまに変人だと思われる(笑)、などなど。
同じコンテンツを多言語で書くという世界でも超珍しい多言語ブロガーとして、これからも多言語ブログについて色々書いていきたいと思います!
後日談:もうひとつ、多言語ブログの強烈なモチベーションを2015年11月16日に気づかされました。英語で書いたということで、ケント白石先生を褒め称える記事を先生自身にシェアしていただけたんです!このブログでは、自分の好きなものをよくPRしていますが、多言語ブログが記事のPR力を倍にできるという可能性は、ぜひとも留意すべきですね。