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地域おこし
2018/03/31

入賞写真が棚倉町観光フォトコンテスト2018のリーフレットに早速使われているのを見て、フォトコンテストという役場と民間とのコミュニケーションについて考えてみた

先月末に夕刊たなぐら新聞社賞を受賞した『灯との競演』が、今年のフォトコンテストの応募チラシに早速掲載されましたので、ご報告させていただきます!

ちなみに先月の受賞報告の記事はこちらです!

 

 

リーフレットの表の左側に小さく載っているだけですが、20程度ある受賞作のうち8作品しか載らないものですし、2年前に受賞した2作品が実は載らなかったことを考えると、なかなか感慨深いものがあります。

 

 

リーフレット全体はこんな感じです。棚倉町役場から届いたのですが、まだ公式ホームページにはアップされていないようで、まだかまだかと待ちわびている状況です。あと一緒に2017年度のフォトコンテストの表彰式の写真もいただきました。写真の右上に、私も写っていますね。

 

さて、こういった形で早速入賞作品を使ってもらったのを見て、役場がフォトコンテストを開催することの価値が4段階ぐらいに分かれるんだろうなと感じました。

  1. 役場が観光PRのためのコンテンツを(権利的に)入手する
  2. 役場が新たな観光資源に気付かされる
  3. 役場が民間の観光ニーズを定量的に認識する
  4. 役場が地域観光に民間を巻き込む

たぶん、1番が一番簡単で、2番がその次。3番はなかなか発展した使い方で、4番ができてくると凄いなという印象です。

やっぱりフォトコンテストをシンプルに考えると1番(と2番)が強調されがちな気がしています。もちろん棚倉町も例に漏れず、フォトコンテストが継続する中で棚倉町をアピールできる写真資源がどんどんと増えていき、色々なところで見栄えがよくなっているのは実感するところではあります。

でも役場の主催するフォトコンテストが飛躍的な成功をなし得るには、3番と4番がとても重要だと思っています。特に3番は、ともすれば観光客のニーズから逆行しがちな地方の観光整備において、フォトコンテストのエントリー作品(入賞作品)という公式な事実をもとにニーズを可視化したうえで観光投資を意思決定できるからです。

どれくらい関連があるかは分かりませんが、フォトコンテストの圧倒的な常連である花園しだれ桜には、新たに公園+駐車場が作られるそうです。なかなか季節変動の激しい観光スポットなので通年でどういうインパクトを出せるかは若干不安の残るところではありますが、桜のピーク時が車でごったがえすのは事実なので出来上がりが楽しみです。

 

なお4番は更に先を行く考え方で、参加者がフォトコンテストに応募して終わりにするのではなく、フォトコンテストの参加を通じて町の観光への主体的な関与をダイナミックに促せるような設計ができるとすごい、という話です。フォトコンテスト以外の施策との組み合わせが必須ですが、大局観を持った仕掛けを作れる人が出てくると、ワッと化けるんだと思います。

こういったフォトコンテストを、役場と民間との可視化されたコミュニケーションの場と捉えると、今までと違った地域との関わり方が見えてくる気がする土曜日の午後なのでした。

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ブログ著者について
那須野 拓実(なすの たくみ)。たなぐら応援大使(福島県棚倉町)。トリプレッソを勝手に応援する人。ネイチャーフォト中心の多言語ブログを書いてます。本業はIT&マーケティング界隈でナレッジマネジメントとかデータ分析とかの何でも屋。半年間の育休明けで、家事育児と外働きのバランスを模索中。