本日、3年連続でエントリーしていた棚倉町観光フォトコンテストにて、夕刊たなぐら新聞社賞を受賞してきましたのでご報告です。
2015年度の優秀賞『霞が木漏れ日を包み込んだ瞬間』、東白日報新聞社賞『だから社米はウマい!』に引き続き、3作目の受賞となりました。
こちらが夕刊たなぐら新聞社賞を受賞した『灯との競演』、人知れずライトアップされた赤舘公園と春に咲くスイセンのコラボレーションを撮影したものです。今までたくさんの写真がフォトコンテストにエントリーされてきましたが、赤舘公園のライトアップ写真は初とのこと。フォトグラファーには邪魔者扱いされることもあるというライトアップをポジティブに捉えたところが評価された一枚。鶴見代表のエントリーとして、なんとか面目躍如です。
でもどちらかというと自信のあった『闇夜にたなびく枝垂』はまさかの落選。これは残念。。
花園のしだれ桜は毎年エントリーが多いものの、他とは違う切り口の圧倒的な存在感で攻めた作品だったので、なんともまぁ、他者の評価するフォトコンテストの難しさを痛感する次第です。でも役場の方や他の受賞者の間では「どうやって撮ったのか・・?」とちょっとした話題になっていたのが聞けたので、これはこれで良かったかと思います。残念だけど。
他、祭り関連の2枚は全くの選外でした。でもこれは残当。自然風景以外はホント難しいです。展示されているものは一応撮っておいたので、記録がてら載せておきます。
ちなみにフォトコンテストの会場はこんな感じに写真が並んでおりました。2年前の表彰の時とだいたい同じような感じでした。規模感は変わらず、でも心なしか花園のしだれ桜のエントリーが多くなっているように感じました。あと、タイトルに「朝霧」という言葉を使っている方もいらっしゃって、なんとなく嬉しくなりました。
さて、受賞した『灯との競演』と惜しかった『闇夜にたなびく枝垂』に共通するのは、棚倉町のライトアップの可能性です。適度に綺麗な自然風景の被写体が町のあちらこちらに存在する棚倉町において、ライトアップが創り出せる風景のポテンシャルは相当なものがあると思います。高頻度で発生する朝霧を交えれば、容易に幻想的な風景へと変貌します。
このあたりを上手くコーディネートできればチャンスがあるとは思うのですが、機材の老朽化のせいで棚倉城跡のライトアップすらできない現状を鑑みるに、なかなか前途多難な地域観光を憂えずにはいられないところです。
その意味では、フォトコンテストの審査委員長が福島県内1本桜番付表を以ておっしゃった「詳細は敢えて書いていません。ぜひ観光協会に問い合わせてください。」という言葉が言い得て妙だと感じました。つまり、『役場(観光協会)に問い合わせが多数ある』 → 『人気(需要)があると認知される』 → 『予算が割り振られるようになって観光地としてケアが進む』という図式があるんですね。守りたい風景があるなら観光協会の方々にちゃんと感謝と問い合わせを入れましょうというのは大きな教訓でした。
とはいえ予算不足に頼らずライトアップを実現しようとしたら、『全国に3本しかない水辺にたたずむ一本桜をライトアップして幻想的な風景を創りたい!』などとクラウドファンディングを立ち上げたらお金は集まるのでしょうか、でもお金が集まっても色々関係各所の許可を得る必要があると思うので、それもまた難儀なプロジェクトになってしまいそうな気はしますが。。。(あとそもそもの景観を毀損してしまうようなライトアップ設営はもちろんNGです)
最後に、2年前の投稿と同じ言葉で締めくくらせていただきます。
この写真が巡り巡って棚倉町に住む人たちの幸せに届くことを、願ってやみません。