ご訪問いただきありがとうございます。那須野拓実です。町外在住のたなぐら応援大使として棚倉町の紹介文を書きましたので、特に棚倉町を今まで知らなかった方、是非ご覧くださいませ!
棚倉町は福島県の南端に位置し、西に栃木県の那須町と大田原市、南に茨城県の大子町に面しており、福島県の中でも首都圏からの距離が特に近い自治体です。福島県側でも白河市、浅川町、鮫川村、塙町、矢祭町と非常に多くの自治体に囲まれています。
首都圏から棚倉町への公共交通機関は、①東北新幹線を下って新白河駅⇒路線バス、②バスタ新宿から長距離バスで新白河駅着⇒路線バス、③バスタ新宿からあぶくま号バスで西郷着⇒新白河駅まで少し徒歩⇒路線バス、④水戸からJR水郡線でひたすら北へ、の4つが主なアクセスです。
棚倉町は城下町であり、町の中央に棚倉城が建っていました。今は棚倉城跡としてお濠と盛り土が残り、春に桜とツツジ、夏にアジサイ、秋に紅葉を楽しめる公園となっています。
ここ以外にも町内のいたるところに桜の老木が立っており、4月中旬の桜シーズンは圧巻。まさに桜の町と言えます。
かと思いきや、棚倉町のシンボルキャラクターである『たなちゃん』は、桜ではなくツツジをモチーフにしたもの。よく間違えるところなので要チェック。なお、たなちゃんの着ている服は、友好都市のスパルタがあるギリシャの古代の服、キトンだそうです。画像の右下にいるのがたなちゃんです。
棚倉城跡以外にも、
町内随一のしだれ桜である花園しだれ桜、
町全体を一望できる赤舘公園、
清流の流れる山本不動尊、
青々とした田んぼがずっと広がる社川は、棚倉町の誇れる自然風景です。
そして自然だけでなく、寺社仏閣も必見。
棚倉町は一宮を2つ持つ全国的にも珍しい町(東北唯一)であり、一宮である馬場都都古別神社、八槻都々古別神社を始めとして、蓮家寺や観音寺、山本不動尊、蓮生寺、長久寺、宇迦神社、羽黒神社など多くの寺社仏閣を持っており、歴史好きをうならせるに足る町となっています。
なだらかな山並みが東西に、久慈川が南に流れ、寺社仏閣や蔵と共に桜や紅葉を望める棚倉町は、どこか京都と似た街並みがあります。初代藩主が京都の大徳寺に眠り、大徳寺の住職だった玉室宗珀の流刑の地となる等、京都との歴史的な繋がりもあって全国京都会議に加盟。東北の小京都としてPRしています。
歴史ある棚倉町には祭りも多く、棚倉城跡を舞台とした春の桜祭り、商店街を歩行者天国にする夏祭り、大きな神輿や山車が激しく闊歩する秋祭りに加え、五穀豊穣を祈願する冬の霜月大祭だけでなく、近年では食フェスタやスイーツウォークなども行われるようになっています。
スイーツウォークが行われるだけあって棚倉町には和菓子屋が多く、いちごをまるまる使ったいちご大福が特に有名。これは磐城棚倉駅前の甘盛堂で買えます。それ以外にもコミネヤ、不二家、おばまや、玉屋など、とにかく多いです。あとパン屋も多いです。
そんな棚倉町の特産品は、いちご、ブルーベリー、コシヒカリをはじめとした農産物。直売所である『みりょく満点物語』や『田舎すだち』等でお買い求めできます。また、水に浸した餅を冬一番の寒さの中で凍らせて寒風のなか乾燥させた『凍み餅』が買えるのは春先。こちらもオススメです。
食品以外にも、棚倉町は大昔に海底が隆起した地域であり、特殊な泥や砂を産出しています。棚倉美泥として石鹸や化粧品に使われたり、不純物が少なく均一な特長を活かしてグラウンドや砂場の土として使われており、町では将来的に、サンドアートの形で町の活性化に役立てていきたいようです。
でも棚倉町一番の魅力は人。空き家再生や学生交流を進める『たなぐら大家族』、町内清掃やイベント企画を進める『たなぐらまちづくりメイト』、商店街の若人がデジタルで一念発起する『奥州棚倉商店』、若者を支援したいおばさま達が結成した『おせっかい倶楽部』等、多方面で地域活動が続きます。
町外においても、『合同会社ふくわらい』が棚倉町の物品販売や町内外の連携による商品開発を進めたり、私も年に何度か棚倉町を訪れては自然風景の写真をシェアしてPRしていたり等、外からの協力もオープンに受け入れてくれる町です。面白い町なので是非訪問してみてください。